「中の人」だから知っている! 今年のIVS、注目の”裏”見どころ「VCツアー」
今年初開催の「Startup Market(IVS Selected 300)」。VC(ベンチャーキャピタル)やCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)が推薦する有望スタートアップ300社が集うエリアだが、島川氏は「ただの展示会にしたくなかった」とその狙いを語る。
「僕らがやりたいのは、VCに連れられて歩いて、市況感を聞きながら『今だったらこの会社がイケてるよね』などと教えてもらう体験。そういうツアーを複数用意しています。一方的に話を聞くだけでなく、インタラクティブに宝探しをするような感覚で楽しんでほしい」
VCツアーでは、投資のプロフェッショナルが引率役となり、彼らの視点で『今、最も投資家が注目しているスタートアップはここだ』『この技術が次のトレンドを作る』といった生の情報に触れることができる。ただの展示を見るのではなく、VCの視点を通して市場の『今』と『未来』を肌で感じる、まさに“生きた宝探し”体験となることだろう。どの企業が本当に注目されているのか、その背景にはどんなトレンドがあるのかを、トップ投資家の視点から学べるまたとない機会になる。
【子連れ参加者へ朗報】託児から”貸切新幹線”まで徹底サポート
「去年、本番1カ月前に島川から『託児所作って』と無茶振りされて……」と今井氏が苦笑しながら明かしたのが、今年大幅に拡充された子連れ参加者向けのサポートだ。
「非常にご好評いただいたので、今年はさらに拡張します。すごいのは、夜も預けられること。サイドイベントというIVSの本当の交流が始まる時間でも、ホテルで助産師さんが見てくれるケアホテルに子どもを預けて、ぜひ飲み会に行ってきてください」
『子連れだからIVSは諦めていた』――そんなパパ・ママ起業家や投資家にとって、今年のIVSのサポート体制はまさに革命的だ。日中の託児サービスに加え、IVSの真骨頂である夜のサイドイベント時間帯も、ホテルで助産師が常駐するケアホテルで子供を預けることが可能になった。
さらに驚きなのが、JR東海と連携した「子連れ専用新幹線」の企画だ。「初日の午前、新幹線を一両貸し切ります。『子連れでIVSに行こう』という車両です」。これまで参加をためらっていたパパ・ママ起業家や投資家にとって、これは革命的なニュースだろう。こうした温かいサポート体制も、IVSが目指すエコシステムの姿なのだ。