では最後⑤の参議院選への影響です。仮にトランプ氏が参議院選前に関税交渉の結果なり見込みを発表し、それが日本の交渉敗北と取られる内容なら石破政権には強烈な打撃となるのは必至です。参議院選で自民が負けるかどうかは別問題だと思いますが、石破氏が政権遂行能力を失いそうだという強烈なメッセージとなり、野党が勢いづく公算はあります。選挙は水物なので予想しがたいですが、野党戦国時代で東軍の与党に対して西軍の野党は野党同士の牽制が多いように見えます。
ところで石破政権はアメリカからは好まれていないとみています。石破氏がNATO首脳会議に行かなかったのは石破氏が行く気が失せるほどの何かがあったとみています。そしてそれは我々一般には見えない力が理由な気がします。石破氏と岩谷氏は媚中派として中国にはすごく好まれます。それがアメリカには非常にムカつく話だということです。
もしも起死回生の逆転交渉ができるとすれば石破政権から自民党主流派へバトンを戻し、再交渉を進めるしかないとみています。政権が実質的に外圧により瀬戸際にあることは小学生でも感じ取れる状況でしょう。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年7月1日の記事より転載させていただきました。