
2025明治安田J1リーグ開幕から中々勝ちきれず、もどかしい船出となった名古屋グランパス。サポーターからは早くも残留争いを覚悟する声も聞かれていたが、5月以降は3勝4分1敗としぶとい戦いを見せており、6月29日時点で13位にまで順位を上げている。
しかし、勝ち点を落としたゲームも少なくない。後半に失点が多い名古屋はリードを守り切れず引き分けに終わる試合が多く、終盤のクロージングに課題がある印象だ。もちろん、勝利と引き分けでは雲泥の差があり、ここからのリーグ後半にこの課題を解決できるか否かがカギとなりそうだ。ここでは、課題克服のため名古屋が夏の補強で狙うべき4選手を紹介する。

木村誠二(FC東京)
2024シーズンは、期限付き移籍先のサガン鳥栖(当時J1)でキャリア最長の26試合に出場したほか、パリオリンピックのU-23日本代表にも選出されたDF木村誠二。対人守備や空中戦の強さ、高いビルドアップ能力を発揮し、J1でも十分通用することを証明した23歳のプレーヤーだ。
鳥栖では攻撃的なサッカーを志向していた川井健太監督の下、ビルドアップなどの学びを得た。これまでのシーズンと比べても、最終ラインからのボールの運び出しや状況に応じた適切なポジショニングなど、明らかに向上している。ピッチ内でも最終ラインから声で統率が出来る選手へと成長したように見受けられ、もし今の名古屋に加入すれば、必ずや重要なピースとなるはずだ。
今シーズンはここまで9試合に出場しているが、5月25日のサンフレッチェ広島戦を最後に出場が無い。オファー次第ではあるが、出場機会を求めて期限付き移籍で加入する可能性はあるだろう。
