「いただいたメールはいついつに速やかに回答をお出しておりました。下記はそのメールを転送したものです。もしかしたら迷惑メールなどに入っていないか、大変お手数ですがご確認をお願いしてもよろしいでしょうか?」

このように尋ねると、やはり相手の迷惑メールボックスに入ってしまっていたことが判明、信頼失墜を防ぐことができた。

こういった誤解は、黙って放置していると損失やトラブルに発展するリスクがあるため、早期に訂正することが求められる。また、相手は赤の他人ではなく、仕事の顧客なのでそうした重要な相手から信用を失うべきではない。

人によっては「相手からいきなり怒られた」と感情的になるかもしれないが、ここで重要なのは、感情的に反論するのではなく、事実を明確にし、冷静に誤解を解く姿勢である。

真摯に対応すれば、相手に伝わり、しっかりと誤解を解くことが可能だ。

誤解が解けるケースは1割くらいと考えるのでちょうどいい。相手がこちらの話を理解しようとしており、根底に相互信頼がある場合に限られる。それ以外の場合は好きに思わせるほかはない。人生を強く生きる上では誤解を受け入れざるを得ない部分もあるのだ。

 

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