■米海軍の文書が届けられる
この話には後日談もある。
男性がこの驚くべき話を終えた時、レッドファーン氏はこの話を裏付ける物証が何かあるのかと尋ねた。すると彼は数日のうちに何かが届けられると言い残して電話を切ったのだった。
この電話の2日後の3月4日、レッドファーン氏の自宅のドアの前に大型封書に入った書類が無造作に置かれていたのだ。封書には住所や名前などは書かれていないことから、郵便やメール便によって届けられたものではなく誰かがやって来てここに置いていったものであることは明らかだった。
開封して取り出してみると、その書類は米海軍省船舶局が発行した1950年の文書で、マサチューセッツ工科大学の放射線研究所によって作成された『マイクロ波技術』というタイトルのレポートであり、コピーされたものではなく原本であった。

米海軍文書の原本が無造作に送られてくることなどあり得ないことであることから、2日前の電話の男性が手配したものであることに疑いの余地はなかった。レポートの序章の「謝辞」の記述にはフィラデルフィア実験が行われたとされる1943年についての記述があったが、実験そのものについての記載はなかったということだ。
突然電話をかけてきた男性の話は本当なのだろうか。本当なのだとすれば、これまでに語られているフィラデルフィア実験は真実を隠蔽するための“ディスインフォメーション”である可能性もあることになる。
あまりにも意外なフィラデルフィア実験の“真実”ということになるが、再びレッドファーン氏のもとに男性から電話がかかってくることがあるのか大いに気になるところだ。
参考:「Mysterious Universe」ほか
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