※当記事は2022年の記事を再編集して掲載しています。
第二次世界大戦中の1943年、米海軍によって極秘裏に行われたといわれている「フィラデルフィア実験」に新たな展開か――。著名なUFO研究家がフィラデルフィア実験に関係していると思われる奇妙な出来事に遭遇しているのだ。
■艦船を“不可視化”する「フィラデルフィア実験」
海上での戦闘や偵察において、もしも艦船を丸ごと見えなくすることができれば決定的なアドバンテージを得ることになる。しかしそんなことを可能にする手段はあるのか?
米海軍は第二次世界大戦中の1943年10月、フィラデルフィア海軍工廠で艦船を“不可視化”にする実験である「フィラデルフィア実験」を行ったことが一部で主張されている。この実験に使われた米海軍艦「USSエルドリッジ」は完全に見えなくなり、その後に360キロメートル離れたバージニア州ノーフォークのドックへ瞬間移動したといわれている。また同艦に搭乗していた船員の一部は発狂したり行方不明になったりしたという。

実験の詳細は主に現場で目撃していた商船員のカルロス・ミゲル・アレンデという人物からのリークによるものだが、本当にそんなことが起っていたのだろうか。
米海軍はこの噂を公式に否定しており、もし噂の種になることがあるとすれば、それはフィラデルフィアの海軍工廠で行われた艦船の消磁装置の動作実験であるという。磁気機雷に対して船を検知不能にするための消磁装置の効果を実験で検証していたことは事実であるということだ。つまり機雷に対して艦船を“見えなくする”実験が行われていたのだ。
映画の題材にもなっているフィラデルフィア実験だが、その真相はファンタジーに溢れる作り話ということになるのか。しかし意外なことに最近になって、80年近く前のこの実験について新たな動きがあったことを著名なUFO研究家が言及している。