日産 ラシーン

日産 ラシーンは、1994年にデビューしたコンパクトSUVです。 ドラえもんを使った広告で親しみやすさをアピールしていたラシーンは、Be-1やフィガロなどに続く日産パイクカーの第5弾として市場に送り出されました。 当時のB13型サニーをベースに作られており、搭載エンジンは1.5Lを基本に、1997年に追加された1.8Lと、翌年の2019年に追加された2.0Lを用意。トラスミッションは4速ATで、1.5Lのみ5速MTがありました。 駆動方式は全車4WDですが、1.5Lはビスカスカップリング式の4WD、それ以外のモデルはセンターデフとビスカスカップリングを組み合わせたフルタイム4WDの「アテーサ」が採用されました。 四角いデザインのボディは、バックドアも非常に特徴的で上下に開閉可能。上側はルーフまで回り込んだデザインで、大きなも荷物も取り出しやすい構造になっていました。 現代のクルマと比較すると安全装備などで劣りますが、コンパクトでカクカクしたデザインは唯一無二。少しだけ時代を先取りしてしまったようです。
マツダ ロードスター(NC)

マツダの3代目(NC系)ロードスターは、初代から続く「人馬一体」という人間中心のクルマづくり深化させるべく、プラットフォームを刷新。 足まわりはフロント=ダブルウイッシュボーン、リア=マルチリンクという組み合わせとなり、2.0L直列4気筒エンジンを搭載。 車両の前後重量配分を50:50とし、パワーステアリングを電動化してわずかな入力量にも俊敏に反応するダイレクトなハンドリングを実現するなど、走行性能にもこだって設計されています。 しかしこの改良によって、車両重量、ボディサイズともに拡大。本来のライトウェイトスポーツイメージから外れてしまったことで、市場での人気はイマイチでした。 そのおかげで、現在は掘り出しモノ的存在になっています。 本来の幌タイプ以外に「RHT」と呼ばれるリトラクタブルハードトップが追加されたのもNCロードスターのトピックのひとつ。こちらは1台でクーペとオープンが楽しめる希少なモデルとなっています。