若者文化は“間違っている”とは限らないし、そこから多くの学ぶべき点もある。だが、それを唯一絶対の正解として押し付ける最近のメディアの論調には違和感を覚えるのだ。
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多様性が時代にトレンドというなら、様々な文化を許容しあうという考え方もあって良いはずだ。本当の多様性とは、「若者もいれば中高年もいて、それぞれが異なる文化を持っている」という状態のことだ。
プライベートではスタンプだけで返す人もいれば、仕事ではきちんと句読点をつけて丁寧な文を書く人もいる。それでいいはずだ。「若者文化以外は年寄り臭くて全部ダメ」というのは、排他的で多様性と逆向するように思えるのだ。
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