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ワイパーのビビリ、放置するとどうなる?
今すぐできる!ワイパーのビビリを解消する効果的な対策
ワイパーのビビリ、放置するとどうなる?

(画像=@avtk/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)
「音が不快なだけだから我慢すれば大丈夫」と、ワイパーのビビリを放置するのは非常に危険です。以下のような問題に発展する可能性があります。
- 視界の著しい悪化
ビビリが発生しているワイパーは、ガラス面をきれいに拭き取ることができません。拭きムラや拭き残し、ギラつきがひどくなり、雨や雪の中での視界が著しく悪化します。
特に夜間は、ガラスに残った跡やムラが街灯や対向車のヘッドライトの光を乱反射させ、視界がさらに悪くなります。これにより、歩行者や障害物の発見が遅れ、重大な交通事故につながるリスクが高まります。
- ワイパーゴムの損傷と飛散
ビビリが生じた状態でワイパーを使い続けると、ゴムにかかる負担が増大し、摩擦による摩耗や振動でワイパーゴムが切れてしまうことがあります。
最悪の場合、走行中にワイパーゴムがブレードから外れたり、ちぎれて周囲に飛んでいったりする危険性もあります。ワイパーゴムがなくなり、金属のブレードがガラスに接触したままワイパーが動作すれば、ガラスに傷が入ってしまうおそれも。
- ワイパー部品全体の劣化と故障
ゴムの劣化を放置し続けると、ガラス面との不適切な接地により、ゴムだけでなく、ワイパーブレードやアーム部分といった他の部品にも余計な負担がかかります。これにより、ワイパーに使われている金属や樹脂素材が劣化しやすくなり、ワイパーシステム全体の故障につながる恐れがあります。
今すぐできる!ワイパーのビビリを解消する効果的な対策

(画像=@NopponPAT/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)
ワイパーのビビリを解消し、安全な視界を確保するためには、日常的な点検と適切な対策が不可欠です。以下の方法を試してみましょう。
ただし、新車購入直後にワイパーのビビリが発生する場合は、ワイパーの取り付け不良や初期不良の可能性も考えられます。この場合は、自己判断せずに購入した販売店、ガソリンスタンド、またはカー用品店に相談することをおすすめします。
- ワイパービビリ止め剤を塗布する
手軽にできる対策として、ワイパーゴムに直接塗布するタイプの「ビビリ止め剤」があります。これは、ゴム表面の微細なキズを埋めて滑らかにし、摩擦抵抗を減らすことでビビリを軽減する効果が期待できます。
使い方は簡単で、ワイパーゴムの汚れをきれいに拭き取った後、ビビリ止め剤を塗布するだけです。ただし、ゴムの劣化が著しい場合は効果が薄いため、次の「ワイパーゴムの交換」を検討しましょう。
- ワイパーゴムを新品に交換する
ビビリ止め剤で改善しない、あるいはワイパーゴムが明らかに劣化している場合は、ワイパーゴムの交換が最も効果的な解決策です。
前述の通り、ワイパーゴムの寿命は1年程度とされています。新品に交換することで、ガラスとの密着性が向上し、水滴をきれいに拭き取れるようになり、ビビリも解消されます。
- ガラス面を徹底的にクリーニングする
ワイパー側の問題だけでなく、ガラス面を清潔に保つこともビビリ解消には重要です。
撥水加工のムラがある場合: 一度撥水剤を完全に洗い流し、ガラスクリーナーで徹底的に油膜などを除去してから、再度均一に撥水加工を施し直すことをおすすめします。
油膜が付着している場合: 市販の油膜除去剤やガラスクリーナーを使用して、ガラス表面の油膜をきれいに除去しましょう。
ガラスが清潔で滑らかな状態になれば、ワイパーゴムがスムーズに動き、ビビリの発生を防ぐことができます。