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ワイパーの「ビビリ音」とは?正常な音との違い
ワイパーが「ビビる」3つの主な原因
ワイパーの「ビビリ音」とは?正常な音との違い

(画像=@New Africa/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)
ワイパーは、雨や雪の中を安全に運転するために不可欠な視界確保の要です。正常なワイパーは、ガラスの上を「スーッ」と滑らかに動き、視界をクリアに保ちます。
しかし、ひとたび「ビビリ」が発生すると、その音は「ザザザッ」「キキキッ」といった、まるで何かがガラスに引っかかっているような、あるいは引きずっているような不協和音に変わります。
ドライバーの間で「ワイパーのビビリ」と呼ばれているものですが、ただ音が出るだけ…と侮ってはいけません。
ワイパーの動きがスムーズさを失い、振動しながらガラス面を拭きムラだらけにしてしまうこの「ワイパーのビビリ」。放置すると重大な事故につながる可能性のある危険信号です。
ワイパーが「ビビる」3つの主な原因

(画像=@Dusan Kostic/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)
ワイパーのビビリは、主に以下の3つの原因が考えられます。
- ワイパーゴムの劣化
最も一般的な原因は、ワイパーゴムの劣化です。ワイパーゴムは、雨や雪の中での使用だけでなく、駐車中の環境(高温、紫外線、湿気、雪、霜など)によっても徐々に劣化します。
ゴムが劣化すると、弾力性が失われ硬くなったり、表面に細かなひび割れが生じたりします。これにより、ガラス面への密着が悪くなり、スムーズに水滴を拭き取れなくなり、ビビリが発生します。ワイパーゴムは消耗品であり、一般的に1年ごとの交換が推奨されています。
- ワイパーの取り付け不良
ワイパーゴムやブレードを交換した後にビビリが発生する場合、ワイパーの取り付けが正しくない可能性があります。
ゴムやブレードがきちんと装着されていないと、ワイパーがガラス面に適切に接地せず、異音が発生することがあります。また、取り付けが甘いと、走行中の振動でワイパーの位置がずれてしまい、正常な動作を妨げる原因にもなります。
- ガラス表面の不均一な状態(撥水加工ムラや油膜)
ガラス面に施された撥水加工にムラがあったり、油膜が付着していたりすることも、ビビリの原因となります。
手作業でコーティング剤を塗布した場合、液剤の厚みが均等でなく段差が生じることがあります。この段差にワイパーゴムが引っかかり、スムーズに滑らなくなることで異音や振動(ビビリ)が発生します。
また、DIYで車のボディにワックスやコーティング剤を塗布した際に、ガラス面に流れ出してしまった油分が膜となり、同様にワイパーの動きを妨げてビビリを引き起こすことがあります。