相対するのは、J1で最下位に沈む横浜F・マリノス。大島秀夫監督代行の初陣となった6月21日のファジアーノ岡山戦(日産スタジアム/0-1)でも敗れてしまったものの、本来のアタッキングフットボールを復活させ、ボール支配率は66%、20本ものシュートを浴びせ、復調の兆しは見せた。

リバプールのような世界トップクラスのチームに対し、どれだけ自分たちのスタイルを貫けるか、また守備でどこまで耐えられるかが注目ポイントで、最高の“スパーリングパートナー”となりそうだ。

ハイプレスと縦に早い攻撃を得意とするリバプールに対し、横浜FMはパスワークとサイド攻撃を軸にしたサッカーを標榜している。異なるスタイルの両チームがどうぶつかり合うか、特にリバプールのハイプレスに対し横浜FMはどうビルドアップするのか、戦術的な駆け引きに注目だ。若手選手が、世界レベルの相手にどれだけアピールできるかも楽しみだ。


Jリーグが来2026/27シーズンから秋春制に移行することから、来年のこの時期は、FIFAワールドカップ北中米大会の傍ら、一流クラブの来日が加速する可能性がある。つまりJクラブにとっては最後となる「シーズン途中でのプレシーズンマッチ」となる。

単なる親善試合ではなく、Jリーグが国際的な舞台でレベルアップを目指すための重要な一戦となるであろう。世界一のレベルを誇るプレミアリーグの優勝クラブを招聘し、Jリーグとの文化や実力の違いを体感できる絶好の機会だ。