2024/25シーズンのリバプールはとにかく「強い」のひと言だった。プレミアリーグでは2位のアーセナルに勝ち点10差を付け、得失点差は45。スロット監督にとって、9シーズンもの長期政権を築いたユルゲン・クロップ前監督の後任という重責があっただろうが、サポーターやメディアの不安をヨソに、オランダ人指揮官として初めてプレミアリーグ優勝監督となった。
そんなリバプールは新2025/26シーズンに向け、6月20日、バイエル・レバークーゼンからドイツ代表MFフロリアン・ビルツの1億ポンド(約196億円)プラス1,600万ポンド(約31億円)のボーナスという天文学的金額での獲得を発表。レバークーゼンからは、5月30日にオランダ代表DFジェレミー・フリンポンも獲得している。
また、ニューカッスル・ユナイテッドのスウェーデン代表FWアレクサンダー・イサク、ボーンマスのハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズの獲得も秒読み状態で、オリンピック・リヨンのベルギー代表FWマリック・フォフォナ、クリスタル・パレスのイングランド代表DFマーク・ゲヒといった即戦力の獲得も大詰めと報道されており、さらなる戦力補強に余念がない。
一方、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスや、U-21イングランド代表MFハーヴェイ・エリオット、イタリアFWフェデリコ・キエーザ、イングランド代表DFジョー・ゴメスらが放出濃厚で、FIFAクラブワールドカップ(6月15日〜7月14日)にも出場していない。つまり、今回の来日は新戦力のテストという位置付けでもある。
パワーアップした今シーズンは当然ながら、プレミアリーグ連覇に加え、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)、FAカップ、リーグカップ(カラバオカップ)の全てのタイトルを総ナメにするのが究極の目標となろうリバプール。
エジプト代表FWモハメド・サラーやオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクといったスター選手に加え、将来有望な若手も虎視眈々とレギュラーポジションを奪うチャンスを狙っている。開幕わずか半月前のプレシーズンマッチということもあり、“ガチ”で臨む一戦となりそうだ。
