街に二足歩行のロボットが普通に歩いていてコンビニで牛乳を買って帰るというシーンが当たり前になる日はまだ私たちが生きているうちに起こりうるかもしれません。

では人間はどこで働くのでしょうか?飲食店の厨房ではロボットが働き、フライパン物の調理をし、自動的に皿に盛られます。新しいローソンの実験店では唐揚げが自動的に作られ、コンビニの品出しも全部自動です。その仕組みは昔のパチンコ屋と同じで食品棚の後ろでロボットが働く仕組み。。「おーい、商品出ないぞ!」と陳列棚を叩くおじさんは現れるのでしょうか?

あるYoutubeで見たのですが、ある中華料理の自動調理の実験結果は味はさほど変わらず、かつフライパンを自動で洗ってくれるのであります。すると厨房にいる人間様はロボット管理をしたり仕込みをするだけで忙しいランチタイムの厨房はロボット任せ、配膳もロボット任せにすることが可能になるのです。では質問。これ、料理人にとって楽できるから楽しいと思いますか?確かに人材不足という問題には適応できるでしょう。しかし、料理人が料理人たる腕を磨き、自信と生きがいをどう育むのでしょうか?

証券も自動売買になり証券マンもアナリストも予想屋も必要なくなります。競馬だってAIに予想させれば的中率は上がるのでしょうか?でもこれ、楽しくないですよね。つまり私たちはとても我儘に育っており、100%のお膳立てがされるのを決して満足だと思わないのです。

FIRE(早期リタイアして財テク⦅古っ!⦆で余生を暮らす)を止めるという話を以前しました。早期リタイアしても誰も遊んでくれないし、思った以上の暇さに耐えられなくなったというわけです。

仮にアルファ世代(概ね2010年以降生まれ世代)は幼少期から機械とのコミュニケーションが当たり前だから機械との共生にはまるで抵抗がないとされます。すると人間世界の原点の一つである共同体は崩れるのです。これが崩れると種の保存の意識がより減退し、ユニセックス化になりやすく、少子化が圧倒的加速度を伴い、人類の種の維持が困難になる時代が来るというSF物語チックなことすら起きかねないのです。