5月26日、2022シーズンからアシスタントコーチとアカデミー育成部長を兼任していた安達亮氏の退任が発表された。横浜フリューゲルスやヴィッセル神戸、V・ファーレン長崎などで指導した実績を持つ同氏は、アシスタントコーチとして就任した初年度に横浜FMのJ1優勝に貢献した。横浜FMからの退任と共に、カターレ富山(J2)の監督就任も発表されている。

安達氏はクラブの公式HPに「このたび、横浜F・マリノスを離れカターレ富山の監督に就任することになりました。チームが苦しい状況にもかかわらず、送り出していただいた横浜F・マリノスの懐の大きさに大変感謝しています。3年半の間にクラブ内外で多くの方々にお世話になり、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を寄せている。


松永成立GKコーチ 写真:Getty Images

3.松永成立GKコーチの電撃辞任

5月30日には、同クラブと長年の関わりがある松永成立GKコーチの辞任も発表された。日産自動車サッカー部時代の1985年から11年間にわたり選手としてプレーした後、国内複数クラブを渡り歩き、2007年からは古巣へと戻ってGKコーチを務めていた松永氏。ほとんど無名だった飯倉大樹や朴一圭らをリーグ屈指のGKにまで成長させた実績がある。

選手たちからの信頼も厚く、現在ヴィッセル神戸に所属するGKオビ・パウエル・オビンナも、国内複数クラブからオファーがあった流通経済大学在学時、横浜FM入りを決断した一因として松永コーチの存在を挙げている。

安達亮アシスタントコーチの退任に続き、GK育成に定評のあった”最後の砦”松永氏の辞任劇は、現場とフロントの意見交換が上手くいっていないことが理由とも考えられ、内部崩壊寸前とも読み取れそうだ。

永戸勝也 写真:Getty Images

4.左SBの主力・永戸勝也の神戸移籍