国会法では、衆参両院の比例代表選出議員が政党間で移動することを禁じており、宗男さんは2019年の参院選で日本維新の会の比例代表として当選した。… SPI4FuYhK

— ひがくぼきみお (@higakubo) June 20, 2025

なお、この移籍制限のルールは、25年前に宗男氏自身が関わって作ったものです。1996年の選挙で比例当選直後に他党へ移籍した議員への批判を受け、自民、公明、保守、自由、民主の5党が共同で法改正を提案。宗男氏も当時その必要性を国会で説明していたようです。皮肉にも、かつて自らが提案した制度によって、今回の復党劇は大きな制約を受けていました。

参照:鈴木宗男氏が自民に復党 移籍制限ルール作ったのは25年前の自分 朝日新聞

自民党は同日、党紀委員会で宗男氏の復党を認め、公認に向けた手続きを開始しました。汚職による有罪判決や、ロシアへの無断訪問で党を離れた過去を持つ人物を、あえてこのタイミングで復活させるあたり、自民党の「人材難」もいよいよ極まった感があります。

宗男氏は、1983年の衆院初当選以来、開発庁長官や官房副長官を歴任したものの、2002年にはあっせん収賄罪などで起訴され、実刑を受けて失職。2019年には日本維新の会から参院比例で出馬し当選しましたが、2023年に無断でロシアを訪問し問題視され、議員辞職せずに離党しました。