現状、日本人選手で移籍金最高額を誇るのは、2019年に3,500万ユーロ(約56億円)でポルティモネンセ(ポルトガル)からアル・ドゥハイル(カタール)に移籍した元日本代表FW中島翔哉(現浦和レッズ)で、2位は2000年に2,170万ユーロ(約34億7000万円)でペルージャからローマに移籍した(いずれもイタリア)中田英寿氏(2006年引退)だが、中田氏の場合は時代が違い過ぎる点、中島に関してはカタールリーグという特殊なケースであることから参考には出来ないだろう。
3位の、2020年に850万ユーロ(約13億6,000万円)でRBザルツブルクからリバプール(イングランド)に移籍した日本代表FW南野拓実のケースが、事実上の日本人選手トップといったところか。
中島がポルティモネンセに移籍した際の移籍金は公表されていないが、中田氏がペルージャに移籍した際にベルマーレ平塚(当時)に支払われた移籍金は推定350ユーロ(当時のレートで約4億2,000万円)。南野が2015年にC大阪からザルツブルクへ移籍した際の移籍金は、120万ユーロ(約2億円)と推定されている。

Jクラブから欧州移籍の際の相場感
Jクラブから欧州のクラブへ直接移籍する場合、その選手の移籍金は数千万円から高くても数億円(100万~300万ユーロ)の範囲に収まることが大半だ。南米の若手選手であれば、欧州初挑戦でも1,000万ユーロ(約16億円)を超える移籍金がつくことも珍しくない。
比較的高額で海を渡った日本人選手の例を挙げてみる。
- 古橋亨梧(ヴィッセル神戸からセルティック):約540万ユーロ(約8億5,000万円)
- 三笘薫(川崎フロンターレからブライトン):約300万ユーロ(約4億7,000万円)
- 田中碧(川崎フロンターレからデュッセルドルフ):約100万ユーロ(約1億6,000万円)