研究者たちは今後も調査を続け、他の保護地域や再定着プロジェクトへの応用も視野に入れています。
ただし、駆除は手間もコストも大きく、すべての地域で実施するのは非現実的です。
そのため、ウシガエルの再侵入リスクの低い保護優先区域を選定することが重要でしょう。
今後は粘り強さと共に効率的な対策が必要なのです。
今回の取り組みによって、2つの池で、またカメの甲羅が陽にきらめく日々が戻ってきました。
1万6000匹のガマの声を抑えることで、生き物たちの静かな復活の声が、今、響き始めています。
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参考文献
Native Turtles Return to Yosemite After Removal of Invasive Bullfrogs
https://www.ucdavis.edu/climate/news/native-turtles-return-yosemite-removal-invasive-bullfrogs
元論文
Effects of invasive American bullfrogs and their removal on Northwestern pond turtles
https://doi.org/10.1016/j.biocon.2025.111090
ライター
矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。
編集者
ナゾロジー 編集部