子どもが一生懸命に描いた絵を笑う大人はいませんよね。
自分自身にも、同じ優しさを向けていいのです。
3つ目のポイントは、「習慣にする」ことです。

創作は「時間があるときにやろう」ではなく、「あえて時間を作ってやる」ものです。
たとえば、1日20分だけ、週に数回でも創作タイムをスケジューリングしましょう。
これを予定表に書き込むだけで、心理的な優先順位が上がり、行動につながりやすくなります。
習慣化することで、創作への抵抗感がぐっと下がります。
最後に、「好奇心を追う」ことが創作の鍵になります。
創作のタネは、日常の中のちょっとした「気になる」に隠れています。
たとえば、ふと目に留まった色や形、耳に残ったフレーズやリズム、なぜか気になる物語の断片などです。
こうした感覚に素直に従ってみることが、創作の扉を開くきっかけになります。
創作とは、完成されたアイデアを持って始めるものではなく、手を動かしながら育てていくものなのです。
ここまで考えてきたように、創作は、プロのためだけの活動ではありません。
それは、心を整え、自分を知り、生活に彩りを与える日常の営みです。
「何かを生み出す」という体験は、誰にでも開かれており、あなたの中に眠る創造性を呼び覚ましてくれます。
たとえそれが、誰にも見せない落書きであっても、それはあなたの内面と世界をつなぐ大切な証です。
今こそ、ほんの少しだけ“創る時間”を自分に許してみませんか?
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参考文献
Creativity Is Not a Luxury
https://www.psychologytoday.com/us/blog/finding-the-right-words/202506/creativity-is-not-a-luxury
ライター
矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。