そして1本目の沢の合流点。ここからは超接近戦となる。川幅はまたげる程度しかない。水深が30cmもあれば立派なポイントだ。50cm以上あれば確実に魚がいる。ポイントまでの距離は3~5mくらいのことがほとんどで、ルアーの着水点から誘える距離は1mもないことが多い。キャスティングの精度が釣果に直結する。

ちょっとした落ち込みを狙っていくと、反応は上々。ほとんどのポイントでチェイスがある。しかしイワナがルアーを食い損なったり、魚の姿が見えるだけについつい早合わせをしてしまったりで、思ったほど数が伸びない。

それに釣れてくるのは小型ばかりだ。小さな沢なのですぐに魚止めの滝に到達。本流まで戻って次の沢を目指す。

長良川水系の渓流ルアー釣りで28cmイワナを筆頭に34匹手中 ゲストに川サバも登場魚止めの滝(提供:TSURINEWSライター・杉本敏隆)

川サバと対面

次の沢を目指して本流を釣り上っていると、珍しい魚をキャッチ。イワナとアマゴのハイブリッド、川サバだ。イワナとアマゴの混生域で稀に見かける魚で、過去にも何匹か釣ったことがある。

長良川水系の渓流ルアー釣りで28cmイワナを筆頭に34匹手中 ゲストに川サバも登場川サバがヒット(提供:TSURINEWSライター・杉本敏隆)

2本目の沢でも、最初の沢と同じような状況が続く。魚のサイズに合わせてルアーのサイズを落として、フッキング率の向上を図る。D-コンパクト38やもののふ35Sを投入してみる。この沢では、一番上流の大場所と言えるポイントでちょっといいサイズがヒット!しかしすぐにばれてしまった。残念。

そして今回の本命、3本目の沢に入っていく。入ってすぐのポイントでまたしても川サバが登場。1日に2匹の川サバを釣るのは、これで釣り人生2度目だ。こんな経験をしたアングラーは、なかなかいないと思う。

長良川水系の渓流ルアー釣りで28cmイワナを筆頭に34匹手中 ゲストに川サバも登場2匹目の川サバ(提供:TSURINEWSライター・杉本敏隆)

 

28cmの良型イワナを手中

上流へ向かって進んでいくと、さらに沢は2本に分かれる。そしてこの沢が一番奥が深く、長い時間楽しむことができる。