もちろん、時間がないことを責めるつもりはない。仕事や家事で忙しい人はどうしても余裕がなくなり、「早くしなさい」と子どもの操縦桿を握ってテキパキ終わらせたいと思う瞬間はあるだろう。

大人同士の人間関係でも、時間持ちかどうかは大きく影響する。筆者は会社員の頃はとにかく時間にケチだった。一日も早く脱サラして自分のビジネスで食べていきたいと思っていたので、「この時間を仕事にあてたら生産的だろうな」と思うこともしょっちゅうだった。

しかし、今は仕事の質をコントロールしやすくなり、余裕を持てる場面も増えたという実感がある。結果として比較的気持ちに余裕を持って相手と接することができるようになった。

人間、焦っている時は誰しも本来の実力の半分以下に落ち込む。だから気持ちの余裕は、自分が持っているパフォーマンスを最大化するために重要なことなのだ。

 

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