感情的な悪意や建設的でない批判にまで反応していては、重要な判断や行動の余裕が奪われてしまう。だからこそ、そういったノイズからは距離を置くことが重要なのだ。
2. 強い自己肯定感
仕事ができる人は例外なく、自信がある。その根底には過去に仕事で結果を出したり、もしくは現在進行系で新たなる挑戦で自己肯定感を作っている。
強固な地盤がある人は、他人の批判や言動に振り回されることはない。変数は自分の中にのみあるなら、当然メンタルも安定する。
その逆に自信がない人は周囲からの評価や対応がメンタルに直結するため、相手しだいで自分のご機嫌が激しく揺れ動くことになる。これでは非常に精神が不安定になる。
おすすめしたい考え方は「自分はこの世でたった一人で舞台に立っていて、周囲は全員観客」という発想だ。これは他者を下に見ているのではなく、主役は自分だけなので自分の人生や充実感は自分の手で作るという考えを持つためのものである。
3. 複数の選択肢を持つ
盤石なビジネススキル、経験、実績がない中高年が勤め先が倒産したら路頭に迷う。たった1人しかいない人間関係が絶たれたら天涯孤独になる。誰しも、選択肢がたった1つしかないと不安定になるのだ。
だが、優秀な人は常に複数の選択肢を持っている。複数の仕事を持ち、それぞれ個別の収入だけで生きていけるなら、1つがダメになってもバックアップがあるという余裕が維持できる。人間関係が豊富であれば、1人、2人どうしても合わずに仲違いしても、孤独に落ちることはなくなる。
4. 時間持ち
人間関係において、「自分が時間持ちかどうか」は精神的余裕に大変大きな影響を与える。なぜなら、人付き合いは本質的にお金はかからなくても時間は必ずかかるからだ。
筆者は子持ちの親という立場柄、学校や園で保護者や子どもたちとコミュニケーションを取る機会が多いのだが、イライラして子どもにきつく命令する親がいる一方、子どものペースにあわせて余裕の気持ちで待っている親もいる。両者の違いは明らかに「時間の有無」である。