黒坂岳央です。
平成は「手を出したら負け」だったが、令和は「余裕をなくしたら負け」というルールに変わった。
人間関係、投資、仕事などあらゆる活動において余裕をなくした方が負けるようにできている。その本質があるからこそ、たとえば詐欺師はとにかく被害者の余裕を奪うことに特化して行動する。
筆者が仕事で関わる人や、自分自身が人生経験を経ることで「気持ちの余裕」はどこから生まれているのか?について解像度を高めることができたと思っている。
この記事では、ビジネスパーソンが感情の余裕を維持するための5つの実践的なアプローチを紹介する。最初にお断りしておくと、今の自分ができているから言える話というより、昔はうまくできず苦しんだ経験から得た教訓だ。

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1. 不快な人は損切り
人間の感情の大部分は「ホルモン」で決まってしまう。
睡眠、食事、体力などの変数は自分自身でマネジメントすることが可能だが、一方で人間関係という外部からもたらされる因子についてはコントロールできないのが普通だ。
もちろん、仕事をする上では自分に合わない人とも一緒に進めなければいけない局面はどうしてもある。
だが、世の中には一定数どうしようもなく相性が悪い相手がいる。関わってもデメリットしかなく、愚痴不満ばかりでこちらのエネルギーを奪いとるような相手だ。
優秀な人はこうした相手を上手に回避する。自分自身、記事や動画を出すとありがたいことに、建設的な意見をくださる方もいる。
その一方で、何も得られないアンチコメントを送ってくる相手もどうしても出てしまう。そういう内容だと感じたら、相手の悪意が脳に到達する前に瞬間的に即ブロックや非表示をして自分の世界から消す。すべては自分のメンタルを守るためだ。
「嫌な人の意見にもきちんと耳を貸すべきでは?」という意見も世の中にあるが、わざわざ嫌な相手から聞かずとも、マーケットからのジャッジを受けて改善すれば十分なのである。