さらに、若年層(18〜34歳)は高齢者よりもウェルビーイングやストレス低下において強い効果を示していました。

もちろん、この研究にはいくつかの限界があり、ウェブベースでの自己選択型参加だったため、モチベーションの高い人が偏って参加している可能性も否定できません。

それでもなお、研究チームはこのアプローチが「低コストかつ高効率な公衆衛生施策」として大きな可能性を持つと結論づけています。

「ほんの少しの行動で、私たちの幸福は変えられる」はずです。

まずは「自然の動画を見る」「感謝リストを作る」など、すぐに始められることをやってみて、自分でもその効果を実感してみると良いでしょう。

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参考文献

Boost well-being and reduce stress with quick and easy daily “micro-acts”
https://newatlas.com/health-wellbeing/well-being-daily-micro-acts-joy/

元論文

Scaling a Brief Digital Well-Being Intervention (the Big Joy Project) and Sociodemographic Moderators: Single-Group Pre-Post Study
https://doi.org/10.2196/72053

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部