ロックオンする前の動画のUAPの速さも計算

 また、ロックオンする前の動画のUAPの速さも計算してみる。

 動画からATFLIRがUAPをロックオンしようとして3回失敗し捉えきれない様子がわかる。4回目でロックオンすることに成功。

 この場合の速さは、時速152kmとなり初期のセスナなどのプロペラ軽飛行機並である。

 しかしロックオンされた後に急激な加速さと共に速さをおよそ6倍に一気に加速したと考えられる。 

 その後すぐUAPが危険はないと(知的に?)判断したのか、それ以上に加速することはなかった。

 一瞬の急激な加速さが可能なUAPならもっと速さは出せたかもしれないのに、である。

 2004年11月に撮影されたFLIR-1の動画の最後の瞬間にほぼ等速の状態から、驚愕の加速さで、一瞬でカメラから左へ消えていった様子を見ると、そう考えてもおかしくない。

 UAPの長さを計算:同様にUAPをマイクロメータで画面上での大きさを測定する。UAPの長さは画角0.088度となる。

 同様の計算で、 ** UAPの長さは約18.7m ** となる。

 この18.7メートルという大きさは、大型トレーラー一台分の大きさだ。ちなみに初代ガンダムがちょうど18mだ。又、F/A-18ホーネットが全長17.07mとほぼ同じ大きさというのは偶然だろうか。同様に、短軸方向の長さ(UAPの直径)は約10mとなる。

 今回、画像から得られることから出来るだけ可能な限りUAPの速さと大きさを探ろうとした。

 しかし、このUAPが一体何なのか、どこから来たのか、何の目的で飛行していたのかなどは謎のままである。

宇宙現象観測所センター(SPOC)のUAPに関する動画はこちら。 https://www.youtube.com/@UFOandUAP/videos

宇宙現象観測所センター(SPOC) 北島 弘 監修:黒崎 明 宇宙現象観測所センター特別顧問、元東京大学教授

文=北島弘

北島弘の記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。