UAPの速さ計算

 GOFASTの動画から縦横がそれぞれ、542:542で640×480がもとの撮影画像の比率だとすると、公開された画像及び流出した画像もすでにトリミングされた画像であることがわかる。おそらく他にもこの画面の外側には軍の機密事項に関する部分が映っていたのかもしれない。

 物体が移動する速さを求めるためには「単位時間あたりの位置の変化」で求められる。単純には速さvはv = (x(t1)- x(t2))(位置の変化)/(t1- t2)(移動するのにかかった時間)

 オリジナル動画から海面とUAPを明瞭にするためにブルーフィルター処理を施す。

(画像=A.GOFASToriginal 2.60sec79of1031 A.2.60秒後1031中79フレーム)

GOFASTオリジナル動画からのクリッピング画像

(画像=B.GOFASToriginal 2.76sec84of1031 B.2.76秒後1031中84フレーム)
(画像=C. GOFAST Blue14.41sec433of1031 C.14.41秒後433フレーム)

 オリジナル動画にフィルター処理を施し海面とUAPを明瞭にしたのがこれ。

(画像=D. GOFAST Blue14.44sec434of1031 D.14.41秒後434フレーム)
(画像=米国フロリダ州ジャクソンビル沖の大西洋上を高速で飛行するUAP(中央の矢印の白い点)。白い点の両側の白い縦の線はロックオンインジケーター。)

 A,Bはロックオン前、C,Dはロックオン後。

(画像=動画からF/A-18のATFLIRはこの図にあるように機体の水平線から27度下向きにUAPを捉えている。(ロックオン時))
(画像=同様に動画からF/A-18のATFLIRはこの図にあるように機体の軸線から45度左向きにUAPを捉えている。(ロックオン時))
(画像=当時のF/A-18とUAPの位置関係をまとめた図(ロックオン時))

 動画からF/A-18のATFLIRはこの図にあるように機体の水平線から27度下向きにUAPを捉えている。このことからこの図にあるようにそれぞれの位置関係が推測される。

 証言からF/A-18から海面上のUAPまでの距離を2万0000フィート(6096m)として、6096mからUAPの高度が求められる。 

 動画からF/A-18から垂直に海面までの距離(高度)が2万5000フィート(7620m)なので、このことから海面からUAPまでの高度は2188mと求められる。

  ** このことからUAPは海面すれすれではなく、海上上空2188mを高速で移動していたことがわかる。 **

 UAPとF/A-18はお互いに高速で飛行しているので、この動画からUAPの絶対速さを導き出すのはかなり難しい。

今回は、背景差分法とピクセル差分法を用いた。動画像からの移動物体の抽出と速さ推定には様々な手法がある。(Image-Extraction and Speed Estimation of a Moving Object from Photographed Digital Pictures)、3次元空間上を移動する物体を動画像中において抽出する技術について、さまざまな研究が行われている。

 また、UAPは等速直線運動とは限らないので、長い移動距離ではなく、できるだけ短い移動距離での速さ計算とした。微⼩時間の運動は真っ直ぐな⼀定速さの運動と近似できることからその短い距離での移動は等速直線運動と見てよい。

 また、動画からF/A-18も高速で飛行している。Air Speed in Naughts=255。Naughts = 255の対気速さである。 The air speed in Nautical Miles/hr。1 Nautical Miles / hour =0.514444444 m / sで255×0.5144444=131.18m/sから472km/hrとなる。

 一般的には、このF/A-18の速さとUAPの速さは相対的な速さとなり、今回の公開動画からだけでは求めるのはかなり困難である。

 そこで、動画を見てもわかるようにATFLIRがUAPを追尾する様子が見て取れるように、ロックオンした後(12.21秒、367フレームから)は高速で移動するUAPを正確に追尾している。

 おそらくATFLIRの赤外線カメラ自体は360度の自由度があるので、向きを変えながら追跡撮影していることがわかる。

 UAPはほぼ常に画像の中心点あたりで捉えられている。

 このことからこのUAPを記録しているATFLIRの赤外線カメラの部分を、空間で固定された観測点として仮定すれば、容易にUAPの速さが背景差分法とピクセル差分法を用いた計算により求めることが可能となる。

 UAPをマイクロメータで画面上でのロックオン直後の移動角度を測定する。1フレームに移動した角速さが0.069度となる。

 したがって三角関数、三角形の底辺(この場合はUAPとATFLIRの距離)と傾斜角(この場合は移動角速さ)から高さ(この場合は移動距離)を計算する。

θ 二辺の内角(UFOが移動したときの角速さ) a= F/A18からUFOまでの距離 b=UFOの移動距離 b=a tanθ

 1フレームに移動した距離は7.39mとなり、一秒間だと約246mとなる。時速に換算すると約887000mである。

 つまり、およそ ** 時速887km ** となる。

**  マッハ0.72 ** である。かなりの高速で移動していることがわかる。

 算出された速さからは、例えばトマホークの様な巡航ミサイルの可能性が高くなります。

 参考にトマホークの特徴は、 • 全長(ブースター除く):5.56m(ブースターを付けても今回のUFOより小さい。しかし、ビデオの映像では、ハレーション等でターゲットが大きく写る可能性も考えられる。) • 翼幅:2.67m • 直径:0.52m • 速さ:880km/h(速さは今回のビデオ解析とほぼ一致!)

 トマホークなら、映像にエンジンの噴射が長く映るのでは?という疑問もありますが、トマホークは色々タイプがあり、長距離用のトマホークは、燃料効率が良く噴射の温度が低いファンジェットエンジンを搭載しているはずで、通常ミサイルのロケットエンジンと異なり、赤外線ではほとんど噴射は映らないはずです。不思議なのは、もしトマホークとしたら米国海軍が、その可能性を示しているはずです。つまり、あのUFOはトマホークではないという事になります・・・。