そして3日後、悔しくてもう一度ボートから狙いました。朝一番にコツンとアタリがありましたが空振り。そこから1時間半、何事もないまま時間が経過してしまい、気分もどんより……。
ところが、魚探にごく小さなベイトの反応が出始めました。小さかろうが、ベイトが回ると急に活性が出てくるもの。まさに集中する時合いです。
すると、底近くのルアーにアタリがあり、大きくアワセるとしっかりフッキング。強い引き込みが出ました。慌てず、ゆっくりの取り込みを心掛け、適度にドラグを滑らせて取り込んだのは、51cmの太いマゴチ。

その後はアタリもなくさっぱりでしたが、時合いを見極めて、小さなアタリを捉えたこの感覚に満足感がこみ上げます。1匹でも、順序立てて釣ることができると、嬉しい1匹になります。3時間を経過した9時に沖上がりとしました。
派手カラーが奏功?
曇天だったこの日、ベイトが出始めたタイミングで濃いピンクのグローカラーにルアーを交換しました。派手なカラーですが、水中では赤黒くぼんやりと光を蓄えるのでしょうか。意外にも、これが成果を出したような気がします。
私のヒラメ修行は、まだまだ続きます。リトリーブレンジやアクション、フッキング、そして何より「慌てないこと」が、今シーズンの課題です。
まあ、いつも1〜2匹ですが、ほとんどボウズ続きだった昨年までを考えると、少し進歩したようにも思います。そのうち、3匹目や座布団サイズのヒラメも現れてくれるでしょう。
朝の3時間で釣りを終えて帰宅する――修行はまだまだ続きます。

<丸山明/TSURINEWSライター>