メインターゲット層以外を対象としたコンテスト

 そんな手塚氏が今後、ゴールドジムで挑戦したいこととは?

「従来と比べて利用者の年齢層の幅が広がったので、幅広い年齢層がハードにトレーニングできる環境を作りたいと考えています。モチベーション維持のために、少しでも目標を持ってトレーニングに取り組んでもらうための施策を計画中です。

 具体例を挙げると、たとえば高校生などの若者向けに『マッスル甲子園』というコンテストを開催する予定です。また60代以上の方に向けては『還暦スター誕生』というイベントも考えています。こちらはモデルを目指していたような方が出ることができるもので、ボディビルコンテストだけではなく、歌と踊りなども披露してもらう予定です。

 こういったコンテストやイベントをモチベーションに、トレーニングに励んでいただけたら嬉しいですね。健康のためという動機だけだとなかなか精が出ない人にも、目標を持ってトレーニングしてもらえれば幸いです」(同)

 他に70歳向けの施策もあるそうだ。

「人生100年時代ですから、50歳から第二の人生が始まったと考え、70歳を『第二成人式』と謳う企画を考えました。成人式をジムでやって、元気が良ければ大いに暴れてもらって結構です。若い頃は同世代と会う機会は多いですが、歳をとるにつれて集まる機会が限られてきてしまいますよね。ですから弊社で『第二成人式』を企画して、そこで出会った仲間とまた一緒にトレーニングしていくなど、孤独にならないで過ごせるような場をつくりたいんです」(同)

 手塚氏はフィットネスを始める際に、「明日の元気、未来の健康。そのためのフィットネスである」ということを大切にしてほしいと語る。自分の未来のために努力すると考えれば、フィットネスは続けやすいそうだ。

――多くの人がフィットネスによって健康的な生活を得られるため、ゴールドジムは弛まぬ企業努力を続けている。そして、それが顧客満足度の高さに繋がっているのだろう。

(取材・文=十六夜瑠奈/A4studio)