両チームとも歴史のあるクラブで、ケルンには過去にDF槙野智章(元日本代表/2022年現役引退)やFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)のほか、日本人として初めてブンデスリーガでプレーした奥寺康彦(1988年現役引退、現横浜FCシニアアドバイザー)が在籍しており、日本でも馴染のあるクラブだ。なお、奥寺氏の活躍は人気サッカー漫画『キャプテン翼』にも描かれている。
ハンブルガーはブンデスリーガで3度の優勝経験を持つ名門クラブだが、近年は2部での戦いが続いていた。しかし、今季は好調を維持しており、優勝こそ逃したものの2位でシーズンを終えた。得点王を獲得したFWダビー・セルケ(22ゴール)のほか、FWランスフォード・イェボア・ケーニヒスドルファー(14ゴール)など攻撃力の高さが魅力のハンブルガー。久し振りに戻ったブンデスリーガの舞台で、名門復活と言える戦いに期待したい。

プレミアリーグ(イングランド)
イングランド1部のプレミアリーグには、2部のチャンピオンシップで優勝したリーズ・ユナイテッドと2位のバーンリー、プレーオフを制したサンダーランドの3チームが昇格を果たした。
リーズとバーンリーはともに勝点100を獲得するも、最終的には得失点差でリーズがバーンリーを上回り3シーズンぶりの1部昇格と2部での優勝を決めている。
なお、リーズ所属の日本代表MF田中碧は、2024/25シーズンで通算43試合に出場し5得点を記録。チームの1部昇格に大きく貢献したほか、チャンピオンシップの年間ベストイレブンにも選出された。1年でのプレミア復帰を遂げたバーンリーは、GKジェームズ・トラッフォードらを中心に守備の安定感が光っており、46試合で失点はわずか「16」とリーグ屈指の守備力を見せている。
サンダーランドは、シェフィールド・ユナイテッドとの昇格プレーオフ決勝を制し、9シーズンぶりにプレミアへ昇格。2018年には3部リーグへの降格を経験するなど苦しい時期を過ごしたチームだが、長年の努力と忍耐が報われたと言えるだろう。