移動しながら物体を操作できる家庭向ロボットが、「カップを倒す」「ペンを落とす」「テーブルにぶつかる」などのちょっとした失敗動画が用意されました。
このミスに対してロボットは次の3パターンの反応を示しました。
- 無言
- 軽い感嘆詞(”Oh no!”, “Oops”など。日本語例:「おっと!」など)
- 口汚い言葉(”Oh f○○k!”, “S○○t!”, “Godd○○○it!”など。日本語例:「くそっ!」など)
動画を見た参加者は、ロボットの親しみやすさ、知能、好感度、ユーモア度、そして不快感などを評価しました。
2つ目の実験では、同じ設計で一般の米国成人(98名)を対象にオンライン実験を行い、学生以外の反応を調査。
3つ目は、実際のロボットを用いた現場での検証です。
大学キャンパス内で、ロボットがテーブルにぶつかるという小さなミスを起こし、対面した52人の学生に評価をしてもらいました。
では、失敗した時に思わず言葉を発するロボットに対して、人はどんな印象をもったのでしょうか。
口汚いロボットに人は親しみを覚えるが注意は必要
結論から言うと、ロボットが喋ること自体が、無言のロボットよりも高く評価されました。
「何も言わない」ロボットは、親しみやすさやユーモア、信頼性などのスコアがすべて最低でした。
対称的に、「おっと!」などの軽いリアクションと、「くそっ!」のような口汚いリアクションは、多くの項目で高評価を得ました。
特に、「ユーモア」「親しみやすさ」では、口汚いロボットがもっとも高いスコアを獲得。
「人間らしさがある」「ちょっと面白い」「共感できる」という声が多く寄せられました。

とはいえ、すべてが良かったわけではありません。