知識の研鑽をし、また自分自身でも実践していよいよコンサルタント活動を始めようという段階になったら、いきなり有料で仕事を取るのは決して簡単ではありませんので、まずは無料あるいは低額でお客様のお手伝いをしていきましょう。そこで結果が出ればあなたの実績になります。こういった実績が集まってくれば、士業の「お客様の声」同様あなたの強力な販促材料となるのです。

コーチになるという選択肢もある

ところで、これまでコンサルタントになる方法を解説してきましたが、コンサルタントだけではなく、コーチになるという選択肢もあります。コーチとは、簡単にいうと「コーチング」という人を育てる専門的技術を持った職業のことです。

コーチは税理士の顧問料のようなスタイルで月額費用を設定し、「セッション」と呼ばれるコミュニケーションの場において、問題解決を図ります。ここ数年で驚くほど一般化しており、専属のコーチをつける経営者もいます。

コーチになるために国家資格などの公的なライセンスは必要ありませんが、一般的には『コーチ・エィ』などに代表されるコーチ育成機関でトレーニングを受けた後、コーチ業を始めるのがスタンダードです。

私自身はコーチングを学んだことはありませんが、実際にコーチを受けたことがあります。コーチを受けることによって、自分自身の考えが整理できたり、新しいアイディアが湧いたりとコーチングの効果は私も強く感じるところです。

もしあなたがコーチングに興味を持ったら、多くのコーチが無料のお試しコーチングというのを実施していますので、探してみてください。コーチをいきなり学び始めるよりもまずは実際に受けてみて、その効果を感じてみるのがよいでしょう。

横須賀 輝尚 パワーコンテンツジャパン(株)代表取締役 特定行政書士 1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ1,700人以上が参加。著書に『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、『士業を極める技術』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。 会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業 | 横須賀輝尚