1年前、ライザップは以下のように語っていた。
「チョコザップは常にアップデートをし続けているので、『直営』の方がそのような変化に対して、スピード感を持って柔軟に対応できるからです」
chocoZAP、たった1年で業界最大手に成長…なぜフランチャイズ展開しないのか|ビジネスジャーナル
1年経った今、以下のように語っている。
「『直営』だけでは限界はある」
RIZAPグループ株式会社2025 年3月期 第2四半期決算説明会
朝令暮改ともとれる方針転換の理由は、資金調達に不安があるからだ。
ライザップはチョコザップに多額の投資をしてきた。認知度アップのための広告宣伝費は「数百億円」(決算説明会より)。結果、有利子負債は220億円に膨れ上がり、自己資本比率は「12.4%」に低下し、長期安全性は「赤信号」状態となった。ちなみに、競合する「エニタイム」の自己資本比率は59.2%である(24年3月期)。
24年6月の損保ジャパンからの300億円の出資受け入れにより、ようやく「30.4%」まで改善させた自己資本比率は、このまま維持したい。そんなライザップにとって、負債を増やさず、加盟店(フランチャイジー)オーナーの資金で店舗数を増やせるフランチャイズは魅力的なのだ。
将来のオーナーはどう判断するか
一方、加盟店(フランチャイジー)側からすれば、チョコザップには、高い知名度という魅力があるものの、サポート会員制度への過度な依存とノウハウ不足という不安要素もある。
はたして、将来のオーナーたちはどのように判断するのだろうか。

chocoZAP都内2店舗筆者撮影
【参考】 ライザップ 決算説明会資料 他