Jリーグ 写真:Getty Images

6月に入り、地域によっては真夏日を記録するなど暑い日が続いている。今後、梅雨入りで雨が続くと、サッカーファンにとってはスタジアム観戦時に雨具の出番が増えそうだ。そんな中、明治安田Jリーグは6月を『気候アクション月間』と名付けて様々な取り組みを行っている。

あまり聞き慣れない「気候アクション」とは、果たしてどんな取り組みなのだろうか。ここでは、Jリーグの『気候アクション月間』について掘り下げ、各クラブの取り組みを紹介する。


ベガルタ仙台 サポーター 写真:Getty Images

「気候アクション月間」とは?

Jリーグの『気候アクション月間』とは、気候変動に関する活動を行うことでスポーツがもつ社会的影響力を活用し、環境問題に関心を持つきっかけを提供するというものだ。環境省の呼びかけなどにより6月が環境月間とされていることから、Jリーグでも「未来の地球に、いいパスを」というスローガンのもと、各クラブが気候変動に対する様々な取り組みを行っている。

さらに取り組みの一環として、国際的なイニシアチブ(構想)である『Sport Positive League(スポーツポジティブリーグ)』への参画を決定。すでに欧州では、イングランドのプレミアリーグなどが参加しており、アジアでは初参画となった。

また『サステナカップ2025』と題し、J1からJ3まで全60クラブのサポーターらが参加する環境イベントを実施している。専用アプリから、気候に関するクイズへの回答やマイボトル写真を投稿することでポイントを獲得し、応援するクラブに活動サポート金が入るというユニークな取り組みだ。

サニックス杯国際ユースサッカー大会2025 写真:Nao

気候変動がサッカーに与える影響

気候変動による環境問題は、サッカー界にも影響を及ぼすことが考えられる。近年は大雨の影響により試合が中止、中断するケースも増加。Jリーグによると台風や大雨の影響で中止となった試合は、10年前に比べて約4倍で、代替開催は選手や関係者はもとよりサポーターにとっても大きな負担となる。