実際、遊びは「役に立たないこと」ではなく、人生を豊かにする根幹的な行動なのです。
ロビン・ハンリー・ダフォー氏も次のように語っています。
「遊びは、毎日の真面目な仕事や責任から私たちを解放してくれます。
頭で考えすぎることから離れて、体を動かしながら“今この瞬間”を感じさせてくれるのです」
つまり、遊びとは思考を止めて、今この瞬間を感じる行為であり、ストレス社会において失われがちな「生きている実感」を取り戻すカギだというのです。
では、大人になってから「遊び」を取り入れるにはどうすれば良いでしょうか。
大人のための「遊び」の処方箋
大人が生活の中に「遊び」を取り入れるにはどうすれば良いでしょうか?
ロビン・ハンリー・ダフォー氏は次の点を意識してみるよう勧めています。
①自然の中に身を置く。

自然は人類にとって最初の遊び場であり、最も賢い教師でもあります。
木々の間を歩いたり、空を見上げたりすることで、子どものころのような好奇心や驚き、感動がよみがえります。
外での遊びには自然と身体の動きが伴うため、健康面にも良い効果があります。
②子どもの頃の情熱を思い出す。
小さい頃、何をしているときが一番楽しかったでしょうか?
サッカー、プラモデル、塗り絵、昆虫採集――
そんな活動が、今のあなたにも「遊び心」を呼び覚ましてくれるかもしれません。
子供のころの楽しい思い出は、自分は何が好きか、何を楽しいと感じるかを考える良い材料となります。
③新しい趣味を始める。
昔からやってみたかったことはあるでしょうか?
「初心者でいる自分」を許し、何かを一から学ぶ喜びを味わいましょう。
④遊びの時間をスケジュールに組み込む。
1日15分でも、仕事の合間に「遊び時間」を入れるだけで、生産性や幸福感が変わることがあります。
週末や夜の時間に、ただ楽しむことに専念する習慣をつくるのもおすすめです。