ビッグフット 、狼男、ドッグマン、シープスクァッチ、 レプティリアン 、人魚など、いずれも人間との自然、もしくは人工的な交配によるハイブリッドを連想させるヒューマノイドの存在が世界各地でリポートされているが、目撃例は多くはないもののコンスタントに報告されているのが、ネコ型ヒューマノイドの「 キャットピープル 」である。
●米・メリーランド州ワイカミコ郡(1980年)

キャットピープルという呼び名がつけられる契機となった有名な目撃報告は、1980年にメリーランド州ワイカミコ郡で発生した事例だ。
4人組の若者のグループがこの地を2台の車で訪れていた夜、全身を粗い獣毛に覆われた筋骨たくましい体格の恐ろしい風貌をしたキャットピープルを車の中から目撃した。頭部は完全にネコであったが、基本的に二足歩行で人間の体型に近く、手には鋭いカギヅメを備え、長くて細い尻尾があったという。
近づいてくるキャットピープルに恐れおののいた一行は車を発進させたが、しばらく追いかけてきて車体の側面に打撃を加えてきた。車の速度を上げてなんとかキャットピープルの追撃を振り切った一行だったが、車体にはカギヅメにより深い溝が刻まれていたということだ。
この一件の後にも同地では散発的に目撃情報が報告されており、酷いダメージを負った鹿の死骸も発見された。警察による捜査が行われたものの、具体的な手がかりは何も得られなかったという。
●米・カリフォルニア州ソノラ(2005年)

カリフォルニア州ソノラでは、家の近くで遊んでいる子どもの様子を見に来た母親がキャットピープルを目撃している。
偶然に目撃してビックリした彼女だったが、キャットピープルのほうも明らかに驚いていたという。キャットピープルの顔と頭部はほぼネコそのものだったが、身体は人間の姿をしており、身長は170センチほどでキジトラ柄の体毛に覆われていたが、その大部分はピッタリしたラテックス素材のような濃い色のボディスーツに包まれていたという。身体のラインから若い女性であることが一目瞭然であった。
キャットピープルは、まさに怯えたネコのように後ずさりして立ち去ったのだが、奇妙なことに、母親にはこの時のキャットピープルの動揺が手に取るように理解できたという。後から振り返ってみると母親は、このキャットピープルとテレパシーで交信していたのだと確信するようになったということだ。