目次
青切符で自転車の交通違反は減る?
自転車をとりまく問題点
青切符で自転車の交通違反は減る?

青切符の導入によって自転車の運転マナーは改善され、交通違反は減少するのか。
一般的な意見を知るために、知恵袋サイトで「青切符制度がはじまったら自転車の交通違反は減ると思いますか?」と質問してみました。
質問にいただいたご回答
「減らないんじゃないですか。反則金がよほど高額なら効果もあるでしょうけど。そもそも自転車の人は交通ルールを理解していないし、警察もあまり取り締まらない気がします(Sさん)」
「ある程度は減ると思います。ただ、青切符がはじまっても交通ルールを守らない人は多いでしょうから、効果は限定的でしょうね(Yさん)」
「重点的に取り締まりが行われる場所では減るでしょう。駅前や交通量の多い地域では減りそうですね。それ以外の場所ではあまり変わらないのでは?(Mさん)」
今回いただいたご回答には、「青切符で交通違反は減りそうだが、効果は限定的だろう」との意見が目立ちました。
筆者もおおむね同意見ですし、「青切符のような罰則だけでは、自転車の交通マナーは大きく改善しないだろう」とも思っています。
では、どうすれば自転車の交通違反や危険運転は減るのか、次節で考えてみることにしましょう。
自転車をとりまく問題点

自転車で街を走ると、自転車をとりまく問題点がダイレクトに感じられます。
それらの問題点を解消することが、自転車の交通マナー向上には必要なんじゃないかな?と筆者は思います。
というわけで、筆者が感じている「自転車をとりまく問題点」を見ていきましょう。
軽車両に乗っている自覚がない
「止まれ」の標識で一時停止している筆者の横を、後ろから来た自転車がノンストップで走り抜けていく。これは自転車に乗るたびに経験するできごとです。
おそらくですが、筆者を追い越していった人たちの多くは、道路交通法に規定された「軽車両」に乗っている自覚がないのでしょう。
なんせ、自転車の一時不停止や信号無視って、ごく当たり前のように行われていますからね。
こうした状況を改善するには、「自転車は車の仲間で歩行者ではない」という認識を一般化させるしかないように思います。
ただ、大人の認識を変えるのは難しそうですから、子どもの交通教育に力を入れるのが現実的かもしれません。子どもが自転車で交通ルールを守りだしたら、大人も無視できないでしょうしね。
車道は走りにくい

自転車は車道の左側を走るのが基本です。ただ、交通量の多さのわりに幅が狭い道路もあるわけで。そういう道路を自転車で走るのって、けっこう怖いんですよね。
また、車道の左端は轍(わだち)でデコボコしている場合があります。タイヤの細い自転車にとって、このデコボコはけっこうな脅威。下手をすると転倒の原因になります。
正直なところ、自転車にとって車道は、必ずしも走りやすい道路ではないと思います。歩道を走る自転車が多いのは、車道の走りにくさが原因なのではないでしょうか。
そうであるならば、自転車が走りやすいように車道を整備すれば、危険な歩道走行は減ることになるでしょう。
こうした環境整備も、自転車の交通マナー改善のために必要だと筆者は考えています。
ただ、自転車のために車道を整えると、車が走りにくくなる面もあるわけで。そこは今後の交通社会の課題といえそうですね。