ではお前はどう考えるのか、と言われたら先の台湾の選挙と比較しても面白いと思うのです。台湾の人は総統選においてアンビバレント(両価的思想)だったと思うのです。つまり中国とはケンカしたくない、だが自分たちは中国本土とは一緒にしてほしくないという気持ちです。

韓国ではこのアンビバレントな思想はより強く、故にゴールポストもよく動くわけであります。言い換えると韓国でも台湾でも迫る脅威は怖いのです。怖い場合はなるべく刺激しないで今の平和が1日でも長く続いて欲しいという考えが過半を占めるのだと思います。一方で世界で戦争が展開されている時代に何時、何が起きるかわからないと考えれば一定の防衛能力といざという時の体制は必要だよね、という発想が入り混じるのです。

韓国でもアメリカでも大統領は職務として一定の判断を常に下し続ける以上、反対派は声をあげる、それが日本人にはある意味、過激で別世界に見えるのかもしれません。それでも私が見る限り、アメリカは「4年後があるさ」、韓国は「ゼッタイにどうにかしてやる、見ていろ」ではないでしょうか?

懸念される韓国の対日政策は私はさほど心配することはないと思います。李氏は歴史問題は封印すると思います。そんな余裕がないと申し上げたほうが良いかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年6月5日の記事より転載させていただきました。