同社のLUCY紹介サイトによると、

① プライベートな寝室 ② いつもの温泉洗浄トイレ ③ シャワー&パウダールーム ④ 肉・魚・卵の贅沢ごはん ⑤ ホテル内にコンビニ ⑥ 充電・WiFi無制限

…といった環境が用意されているそうです。まさに「普通のホテル並」。山小屋としては、これこそ本当に革命的です。

もちろんこれが成功するかどうかは、実際に始めてみないとわかりません。

しかし新規事業には、成功確率を上げるためのパターンがあります。星野リゾートは、この成功パターンに則って挑戦を続けているのです。

同記事の最後で、星野代表はこのように述べています。

「経営判断には慎重さよりも俊敏性が必要だと感じている。事業を引き継いだ1990年代以降長らくデフレの時代で、迷うことは正しいことだった。だがインフレ時代に変わりつつある今、判断をためらえば建設費や人件費がさらに上がり不利になる。間違えてもいいから、素早く物事を決断し実行していく経営に切り替えなければいけない」

実際、同社は「旅のテンションを上げる都市型観光ホテル」というコンセプトの「OMO」や、20〜30代向けに「居酒屋以上、旅未満。ルーズに過ごせるホテル」というコンセプトの「BEB」といった、新たなブランドホテルに次々と挑戦しています。

インフレの時代になり、変化はさらに速まっています。今こそ、リスクを取り、迅速に判断し、行動する必要があるのです。

編集部より:この記事はマーケティング戦略コンサルタントの永井孝尚氏のオフィシャルサイト(2025年6月3日のエントリー)より転載させていただきました。永井孝尚氏のメルマガのご登録はこちらから。