なぜ「5歳頃に人格が形成された」と感じるのか?
では、なぜ私たちは5歳頃に突然「自分という人間になった」と感じるのだろうか? 前述のTikTok動画でマット氏は、この感覚は年を重ねるにつれて脳が記憶や経験を蓄積し、それが脳の発達を助けるためだと説明している。
この説は、バーミンガム大学のヘンリー・テイラー博士によっても一部裏付けられている。テイラー博士は、「いくつかの意識の指標は3~4歳頃に初めて現れる」と指摘している。また、アンドリュー・ブレムナー教授も、意識の指標は年齢とともに段階的に発達する可能性が高いと付け加えた。
「発達の初期段階でいくつかの指標が、あるまとまり(クラスター)となって現れ、後の段階でまた別のまとまりとして現れるのかもしれません」と彼は語る。さらに、「これに加えて、妊娠期間中から幼児期初期にかけて、特定の指標が継続的かつ段階的に現れてくる可能性も考えられます」と付け加えている。

(画像=画像はUnsplashのMilad Fakurianより、『TOCANA』より 引用)