結果としては、この海域での分布が確認されていなかった海洋生物を160種ほど確認し、そのうちの少なくとも50種は科学的に未記載の新種と考えられるという。

では、すっかり恒例となりましたが、新たに見つかった生物たちの珍妙な姿を一挙に見ていきましょう。

新発見された「未知の生物」たち!

まずはこちらのお魚。

フサアンコウ科の一種
フサアンコウ科の一種 / Credit: SOI – Salas y Gómez Ridge – FKt240224 – Press Release(2024)

これは”海のヒキガエル(Sea toad)”と呼ばれるフサアンコウ科(学名:Chaunacidae)の一種と見られ、イースター島南西側の水深600メートルの場所で見つかりました。

丸々としたぼってりボディが愛らしいですね。

続いてはこちら。

平べったくて茶色い見た目はかなり地味ですが、実は驚くべき発見だといいます。

最も深い場所で光合成ができる「センベイサンゴ」
最も深い場所で光合成ができる「センベイサンゴ」 / Credit: SOI – Salas y Gómez Ridge – FKt240224 – Press Release(2024)

この生物はセンベイサンゴ(学名:Leptoseris)という既知種ですが、これまでに最も深い場所で光合成ができる生物として知られています。

そして今回は水深1200メートルの場所で見つかり、センベイサンゴの生息域として最高深度を更新しました。

お次はサンゴの中でジッとしているコシオリエビ上科(Squat lobster)の一種です。

サンゴの中で静態するコシオリエビ
サンゴの中で静態するコシオリエビ / Credit: SOI – Salas y Gómez Ridge – FKt240224 – Press Release(2024)

場所はサラ・イ・ゴメス海嶺沿いにある無人島の水深1200メートルあたりで発見されました。

コシオリエビは以前の探査でも見つかっていますが、こちらの方が色が淡く、また別の新種の可能性があります。