図3がOECD各国の2022年の国際比較です。

日本は25,930ルで、OECD30か国中13位、G7中4位です。

先進国の中では中程度の水準になるようです。

アメリカが非常に高い水準に達していますが、それよりもアイルランドが凄まじい状況ですね。

アイルランドは近年急激に経済の拡大する国です。

他国からの投資が大きく増加していますが、産業別に見ると情報通信業に投資が集中しているようにも見受けられますね。

4. 対国内総生産比の推移

続いて、各経済活動における国内総生産(Value added, gross)に対する比率でも比較してみましょう。

図4 固定資本減耗 対国内総生産比 情報通信業OECD Data Explorerより

図4が情報通信業における固定資本減耗 対国内総生産比の推移です。

各国で概ね20~30%程度で推移しているようです。

他の産業と比べると、国内総生産に対する固定資本減耗の割合の大きな産業という特徴があるようです。

それだけインフラの維持費用が嵩みやすい産業でもあるという事ですね。

日本は他の主要先進国やOECDの平均値を上回る水準で推移していますが、近年ではスペインやイタリアに抜かれています。

5. 対国内総生産比の国際比較

最後に、対国内総生産比の国際比較をしてみましょう。

図5 固定資本減耗 対国内総生産比 情報通信業 2022年OECD Data Explorerより

図5が2022年の固定資本減耗 対国内総生産比の国際比較です。

日本は28.7%でOECD30か国中9位、G7中2位となっていてOECDの平均値を超え、相対的に高い水準となっています。

アイルランドは金額で言えば圧倒的でしたが、対国内総生産比では日本とあまり変わりません。

それだけ、この産業の国内総生産も高い水準に達している事になりそうです。