「米国内の南北戦争」を国内で解決しようとしないで、高関税を貿易相手国に払わせ、遅れた国内の製造業を守ろうとしているのでしょう。ChatGPTが指摘しているように、製造業はかつての製造業ではなく、高度の知識、技術、システムを駆使しないと、競争には勝てない。さらに南北戦争の時代とはことなり、産業は国内だけで完結されなくなり、国際的なサプライチェーンを生かさないと、国際的な競争に勝てなくなっているからです。
在来型の製造業の町から知識産業都市への転換に成功した事例として、ChatGPTはピッツバーグ(ペンシルベニア州、医療、教育、IT、ロボティックなど)を挙げ、地元大学と産業の連携が実を結んでいるといっています。ほかにも、クリーブランド(オハイオ州)が医療を軸に、かつての重工業の都市からライフサイエンス都市へと再生したそうです。トランプ大統領は保護貿易に走るより、「地域再生」に知恵を絞らねばなりません。
編集部より:このブログは「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」2025年5月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、中村氏のブログをご覧ください。