では外務省職員は優秀かといえば私も多くの外務省の方と接してきていますが、ムラはあると思います。それはトヨタの社員が全員優秀かという質問と同じです。例えば現駐カナダ大使の山野内勘二氏はお会いした時「この方は違う!」と実感し、近著「カナダ」は日本の書店でイチオシになっていると思います。私も読みましたがカナダの精通振りはすさまじいほどで素晴らしい内容です。一方、残念なことにどんな優秀な外交官でもローテーションがあるのです。故に時として長期的な関係維持は現地の日本人が多少なりとも関与すべきだし、昭恵夫人のようにコミュニケーターが意味を持つのは日本側からの目線ではなく、トランプ氏やプーチン氏の目線からして極めて効果的であることは強く申し上げたい点であります。

後記 情報化の時代、SNSにAIと言われながらある情報が欠落しているのです。それは弔慰の案内。まぁ年齢がそうさせるのだと思いますが、私の周りの知り合いにお亡くなりになる方が結構いらっしゃるのですが、まったく存じ上げず、1年ぐらいたってから風の便りに聞くこともしばしばです。昔はコミュニティ新聞など自分の関心のあるなしとは別にオールラウンドにコミュニティをカバーするメディアがあったし、人と人の接点も強かったのに今は取捨選択の時代で情報が「ふるい」にかかっているためにそんなことも知らなかったのか、と言うことが起きるのです。AIの時代、私の周りの慶弔情報ぐらいどうにか集めてくれる方法はありませんかね?

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年5月31日の記事より転載させていただきました。