学生の頃、あなたはどんな大人になりたかったですか?
将来のことをぼんやりと、でもワクワクしながら考えていた、その瞬間が私たちの学び方にも影響していたかもしれません。
その事実は、今まさに将来に向かって歩き始めている若者たちの間で生じていることでした。
東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は、2015年から全国の親子約2万人を対象に、10年間にわたる大規模縦断調査を実施。
最近の子供たちの「人気の職業」は、ユーチューバーなど、いくらか時代を反映するものとなってました。
そしてこの調査は、「将来なりたい職業」の変化と、それに伴う学習意欲の関係性を浮き彫りにしました。
果たして、子どもたちの夢と勉強の好き嫌いにはどんなつながりがあるのでしょうか?
詳細は、2025年5月29日付の『News Release(PDF)』で発表されました。
目次
- 【小学生の夢、高校生の現実】”定番の教員”と”ユーチューバーの栄枯盛衰”
- 夢を貫く子ほど視野が狭い? 意外な落とし穴
- “将来を考えること”が勉強好きに繋がる?
- 将来を考えるきっかけは“先生と親”
- 未来は固定じゃない!選択肢はアップデートして広がっていく
【小学生の夢、高校生の現実】”定番の教員”と”ユーチューバーの栄枯盛衰”

調査開始当初から小学生男子の圧倒的な人気を誇っていたのは「プロスポーツ選手」。
この“王者”の座は10年経っても揺らいでいません。
ところが、そんな鉄板の職業の影で新しくランクインしてきたのが「YouTuber/VTuber」です。
2015年にはほとんど見向きもされていなかったこの職業が、2024年にはなんと第4位にまで上昇。
まさにデジタルネイティブ世代の象徴と言えるでしょう。
