この数字を見て筆者が思い出したのが、米国で2020年に出版された『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』です(ご参考:米国の少女たちは本当に性を変えたいと思っているのか)。

同書は、特に2012年以降、少女たちの間で「性的」トランスジェンダーを望む少女が増えたと指摘。様々な要因を詳述しつつ、トランスジェンダーについての教育の進展もあり、とあるアイビーリーグの大学では、18歳以上で「インフォームド・コンセント可能」と証明できれば、男性ホルモンであるテストステロンを投与できると報告していました。親にしてみれば、実家を離れアイビーリーグに入学した後の娘の変化は寝耳に水、大学の姿勢を理解することに時間が掛かったとしてもおかしくありません。

ホワイトハウスのwebサイトに掲げられているトランプ政権の優先課題は4つ、①米国を再び安全に、②米国をエネルギー支配国とし、生活費を引き下げ、③既得権益の一掃、④米国の価値観の回復――で構成されています。このうち、③と④は、今になってみれば左傾化した大学の是正を含んでいたようです。

トランプ大統領 ホワイトハウスXより

編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK –」2025年5月28日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。