オードリー・ヘプバーン(1929〜1993)は、主に50〜60年代のハリウッド映画で活躍したイギリス人女優です。

彼女の主演した『ローマの休日』(1953)は、映画に興味のない方でもタイトルは耳にしたことがあるでしょう。

そんな彼女は一時期、小鹿を飼っていたことが分かっています。

きっかけは1959年に出演した映画『緑の館』でした。

本作には「ピピン(Pippin)」という名の小鹿が登場しますが、オードリーは撮影現場に来ていた調教師に「家につれて帰って一緒に暮らせば、もっと懐くようになるよ」とアドバイスされ、撮影の間、ピピンを自宅で飼うことにしたそうです。

オードリーと小鹿のピピン
オードリーと小鹿のピピン / Credit: ancient-origins / Seven Famously Obscure Pets from History(2022)

ピピンはオードリーと買い物に行ったり、一緒に寝食をともにする内に、調教師よりも彼女に懐き始めました。

しかし撮影終了後、ピピンは調教師の元に返され、保護施設で余生を送ったと言われています。

その6:シュルレアリスムの天才画家・ダリの「オセロット」

ダリ
ダリ / Credit: ja.wikipedia

サルバドール・ダリ(1904〜1989)はスペイン出身の芸術家で、シュルレアリスムの代表的な画家の一人です。

『記憶の固執』と題された絵画は誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

『記憶の固執』(1931)
『記憶の固執』(1931) / Credit: en.wikipedia

そんなダリは「バブー(Babou)」と命名されたオセロットを飼っていました。

オセロットとは、主に南米の熱帯林を原産地とするヤマネコで、ヒョウのような毛皮が特徴的です。

オセロット
オセロット / Credit: ja.wikipedia

ダリは愛猫のバブーをとても可愛がり、サロンやパーティ、レストラン、旅先のホテルなど、どこにでも一緒につれて行きました。