ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(1763〜1814)は、歴史上最も有名と言っても過言ではないナポレオン・ボナパルトの最初の妻として有名です。
ジョゼフィーヌはナポレオンの影に隠れがちですが、彼女自身もとても逸話の多い人物でした。
動物好きで、ユニークなペットを何匹も飼っており、特にオランウータンを飼っていたことが知られています。
しかし、彼女の逸話によく出てくるのは「フォルチュネ(幸運)」という名前のパグです。

パグはおとなしい子がほとんどですが、フォルチュネはかなり凶暴で、主人のジョゼフィーヌに近づく者は誰でも噛みついたといいいます。
当のナポレオンも、結婚式の初夜にジョゼフィーヌと横になっていたところ、ベッドに飛び乗ってきたフォルチュネに足を噛まれたといいます。
ナポレオンはフォルチュネをひどく嫌っており、友人に愚痴っていたという記録も残っています。
これに対し、ジョゼフィーヌは「犬が嫌なら他のところで寝れば?」とナポレオンを冷たくあしらったそうです。
ナポレオンと言えば偉大な武人のイメージも強いですが、それを考えるとジョゼフィーヌはかなり強気な女性だったようです。
その3:天文学者ティコ・ブラーエの「ヘラジカ」

ティコ・ブラーエ(1546〜1601)はデンマーク出身の天文学者で、それ以前に前例のない精度で天体観測を行い、1572年に「ティコの新星(SN1572)」として知られる超新星を見つけたことで知られます。
そんな彼が飼っていたのは、ヘラジカでした。
ヘラジカは”世界最大級のシカ”として有名ですが、ティコに対しては愛犬のように懐いていたといいます。
自宅ではいつもティコの後についてまわり、訪れた客人を驚かせていたそう。
