工場でも、機械でトラバーチンがカット・研磨され、次々と積み重ねられるため、細かく検査されるわけではないようです。
また、トラバーチンを購入する消費者も、サンプルを見て岩の種類を選択しているだけなので、家の床に設置されるまで実物を見ることは無いでしょう」

そして、タイルに何かが含まれていたとしても、普通の人であれば、それが何か気づくことは通常ありません。
歯科医だからこそ、人間の顎骨だと見分けることができたのです。
今回の出来事は、もしかしたら私たちの自宅の床タイルにも、人間の骨が埋まっているかもしれないことを示唆しています。
もし、天然石のタイルから変わった物体を発見したなら、SNSに投稿すれば思わぬ発見になるかもしれません。
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参考文献
A dentist found an ancient human jawbone embedded in his parents’ tile floor
https://www.washingtonpost.com/science/2024/04/23/human-jawbone-floor-tile-fossil/
How many bathrooms have Neanderthals in the tile?
https://johnhawks.net/weblog/how-many-bathrooms-have-neandertals-in-the-tile/
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部