リベラルをどう評価するか難しいのですが、反論覚悟の上で申し上げればアカデミアとしての知的水準が高い人には民主的思想が強いと思います。企業家の知的水準のそれとは違います。一方、高卒など学歴が低い人は保守的ながらも組合を通じた民主的手段で問題解決を図ります。ただ常に金銭的不満を抱えているといえます。ですのでトランプ氏は彼らにとっては神様のような存在です。しかし、アメリカには金も政治力も資源も広大な国土でも何でもある中、もう一つ、世界最高峰の知能が集まることで今のアメリカの地位を作ったことをまさかトランプ氏が忘れているわけがありません。何を思ってハーバードを抑え込み、次はコロンビア大学に照準を合わせていじめをするのか器量の狭さに私は愕然とするものを感じるのです。

なぜ若者は東京に集まるのか?

石破首相が第一義に掲げる地方創生も掛け声倒れなのか、若者は都市部に集中、特に東京はブラックホールのように若者を引き付けています。何がそうさせるのでしょうか?ずばり夜の街でありエンターテイメントでありイベントの多さだと思うのです。ネットの時代で便利になり、買い物からネフリやYoutubeなどオンラインアクセスがあれば日本何処にいても楽しめるじゃないか、と思われるでしょう。それはおじさま、おばさまの発想です。そうじゃないのです。リアルの融合、これがやはり面白いのです。

かつてリアルの融合とは社内の飲み会だったかもしれません。今は自分の好きなところに行き、同じ趣味をシェアできる人たちと盛り上がる、古い言葉ですが、「オフ会」なのだと思います。そしてオンラインやSNSで感じないリアルの興奮やここだけしか知りえないマル秘話などがファンをそそるとも言えます。またオタクが集まりやすいこともあるでしょう。

飲み屋に行けばおひとり様は当たり前。ではその人たちは単にグルメとして、あるいは腹を満たすためにそこに来るとは限らず、「私はひとりではない」という空気を求めていると思うのです。スタバでスマホやタブレットをいじるのも同様でお互いが話すことはないけれど似たような空気をシェアしているのです。名古屋の喫茶店に週末の朝、習慣のように行くことも同じ空気を分かち合うのだと思います。地方都市では無数ある同じ趣味や興味の人、同じ価値観の人が集まるのは難しいのです。店は夜9時半に閉まり、2軒目はなく、同じ趣味の人も見つけにくければ若者は自然と大都会を目指すのです。刺激を求める野性味でもあり、感性的なことだと思います。政策で決めつけるものではないのです。