伝説の超古代文明アトランティス。その存在を信じる人々にとって、広大な氷に覆われた南極大陸は、常に魅力的な探索候補地であり続けてきた。プラトンが初めて記述したこの失われた都市大陸は、本当に南極の氷の下に埋もれているのだろうか?
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古代地図が描く「氷なき南極」とネイティブアメリカンの伝承
アトランティスと南極を結びつける興味深い手がかりの一つに、いくつかの不可解な古代地図の存在がある。最も有名なのは、オスマン帝国海軍の提督ピリ・レイスによって描かれた「ピリ・レイスの地図」だろう。
この地図は、さらに古い複数の地図に基づいて作成されたと言われ、驚くべきことに、現在の厚い氷床に覆われる前の南極大陸の海岸線を正確に描写しているように見える。これは、数千年前に誰かが高度な測量技術を用いて南極大陸を調査した可能性を示唆している。
さらにプラトンの記述だけでなく、多くのネイティブアメリカンの伝説にも、アトランティスを彷彿とさせる物語が登場する。広大な距離によって隔絶された異なる文化圏の伝説が、奇しくも「遠い昔に存在し、自然災害によって突如として滅びた文明」という共通のテーマを語っているのだ。
中央アメリカの伝説に登場する「アズトラン」は、南の白い島に位置し、突如として滅亡したとされる。「アズトラン」が「白い場所」を意味することから、これがアトランティスであり、その場所が南極だったのではないか、と考える研究者もいる。

(画像=アズトラン島からの出航の様子 画像は「Wikipedia」より、『TOCANA』より 引用)