ところで、ドイツ連邦憲法擁護庁(BfV)は5月2日、AfDを右翼過激派に分類した。BfVの内部資料によると、同党が自由民主主義の基本秩序に反する活動を行っているとの疑惑が確認されたという。それに対し、バンス米副大統領は「ドイツには言論の自由がないのか」と批判したばかりだ。AfDでは国内のAfD禁止の動きに対し、トランプ政権の介入に期待する声すら聞こえる。

AfDの支持率は現在、約24%だ。特に東部では、支持率が高く、親ロシア派のAfD議員が多い。そのような中、ワイデル党首が主導する親米路線がAfDのさらなる飛躍をもたらすかは現時点では不明だ。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年5月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。